積水ハウスに見る、株主優待と簿価の関係

積水ハウス(東証1部・証券コード1928)は鉄骨主力住宅の最大手です。ほかに木造戸建て住宅や、賃貸住宅、リフォーム事業、都市開発事業にも展開しています。業績も絶好調で売上高が2兆円の大台に迫る勢いで、配当金も連続増配が続いています。そんな積水ハウスですので、株主優待の内容も良く、優待投資家の高い評価を得ています。優待内容は、年1回、1月期末現在の株主名簿に記載された1,000株以上保有の株主に魚沼産コシヒカリ(新米)5キロが贈呈されます。配当金と合わせるとかなり高いパフォーマンスになりますが、株主優待と配当金を合わせた総合利回りは、時価と簿価では計算結果が変わってきます。「簿価」とは帳簿に記帳された価額のことで、その株式の取得額を表します。積水ハウスの最近の株価は1,973円(2015年11月6日終値)ですが、これが「時価」となります。これに対し、例えば中間期末最終権利確定日に1,877円(2015年7月28日始値)で買っていた場合は、それが「簿価」として記帳されます。2016年3月期の配当は54円(1,000株で54,000円)の予想ですので、株主優待品を4,000円で計算すると58,000÷187,7000=3.09%が総合利回りとなります。現在の低金利を考えると3%超の利回りは魅力的です。これを時価で計算すると同じ式では2.94%となり、3%を割ってしまいます。2016年期末まで保有し続けるのであれば、買った時の株価が利回り計算の基準になりますので、時価に関係なく優待品・配当金受領時には3.09%の利回りは変わりません。また、来期以降も増配が続けば売却しない限りさらに高い利回りとなりますので、安値買いによって「簿価」を低くすることが利回りを高める原則といえます。